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ブラックミュージックとポップの交差点–やさしいみらい インタビュー【New Action! コラボポスト】

をブラックミュージックをルーツに持ちながら、ポップな感覚を大切にするバンド「やさしいみらい」。メンバーそれぞれ異なる音楽的背景を持ちつつも、一つのグルーヴを生み出し、観客を踊らせるライブを武器に活動を続けている。コロナ禍での宅録からスタートし、今ではシーンに欠かせない存在へと成長中。音楽にはどこかネガティブな感情がありながらも、人を置いていかない優しさがある。今回は、Rapの夢句さんにお話しを伺った

結成の経緯とルーツ

―― まず、やさしいみらいがどのように始まったのか教えてください。

「バンドの始まりはコロナ禍ですね。高校の同級生だった夢句と松本レンが、遊び感覚で宅録を始めたのがきっかけです。DTMでの制作を重ねるうちにメンバーが増えていきました。レンの弟・松本カイ、公園でドラムの練習をしていた至、SNSを通じて加入したナツナ、対バンをきっかけにサポートメンバーとして加わったゆーたとやすし。バックグラウンドはバラバラですが、共通してブラックミュージックを愛しているんです」

―― みなさん、違う音楽的ルーツを持っているんですね。

「そうですね。でも根幹にはポップの要素もあるので、そこが僕たちの共通点だと思います」

音楽シーンへの想い

―― 影響を受けた音楽についても聞かせてください。

「高校時代の青春は、サチモス、ネバヤン、ヨギーでしたね。あの空気感を、自分たちの世代でリバイバルしたいという思いがあります。ただ単に懐かしさを追うのではなく、今の時代に合った形で提示していきたいです」

音楽以外からの影響

―― 音楽以外に、制作に影響を与えているものはありますか?

「やさしいみらいの音楽には優しさがあると言われますが、その根底には社会に対する卑屈さや不満といったネガティブな感情もあります。僕たちは根が明るい集団ではないんです。でも、そういう感情があるからこそ、人を置いていかない優しさが生まれるのかもしれません。光と影が共存することで、リスナーの心に寄り添う音楽になっているのかなと」

もし架空のイベントを組むなら?

―― 例えば、好きなアーティストとイベントを組むとしたら?

「Kroiとはぜひ対バンしたいですね。LUSHにもよく出ていたし、いつか一緒にやれたら最高だと思います」

印象的なライブ

―― これまでのライブで特に印象的だったものは?

「Halleyの代わりに急遽出演が決まった『New Action!』ですね。出演が決まったのは本当に3日前。それでも全力でステージに立ち、しっかり爪痕を残せたと思います」

ライブパフォーマンスへのこだわり

―― やさしいみらいのライブは、とにかく“踊らせる”印象があります。

「そうですね。何よりも大切にしているのは、お客さんを踊らせること。そのために、自分たち自身が心から楽しむことを最優先にしています。その熱量こそが、ライブの魅力を高める要素になっていると思います」

「New Action!」との交流について

―― 「New Action!」には何度も出演されていますよね。

「本当にお世話になっています。最初はノルマを払ってライブに出ていましたが、そこからバンド人生が大きく変わりました。今でも毎回遊びに行っていて、クラブが苦手な人にもおすすめしたい最高のパーティーです

ブラックミュージックのルーツを持ちながら、ポップな感覚でアップデートを重ねる。そこに、社会へのささやかな反骨心と、誰かを置いていかない優しさが共存する。やさしいみらいが描く“未来”は、どこか切なくも、確かに光を感じさせるものだった。