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“WANTCHU”で開かれるKeshiの新章

ヒューストン出身のシンガー/ソングライター/プロデューサー/マルチ奏者であるkeshiが、ポーター・ロビンソン、boylife、ニック・ヴェレス、ダニエル・チェと共に自宅スタジオで仕上げた一曲で新章の幕開けを告げる——リリースはIsland Recordsから。

ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンやロサンゼルスのKiaフォーラムといった象徴的な会場を回るヘッドライン・ツアーの最中、keshiが新曲“WANTCHU”をIsland Recordsより配信開始。もともとはレコーディング手法の習作として始まったこのトラックは、ポーター・ロビンソン、boylife、ニック・ヴェレス、ダニエル・チェのクリエイティブな関与によってフル楽曲へと進化。自身の新たなホームスタジオからの初リリースであり、セルフ主導のプロダクションへの回帰を印す一曲——次回作アルバムに向けた“コンセプト実証”でもある。

“WANTCHU”は、昨年のセカンド・アルバムRequiemに続く作品。明るいオルタナ・ポップやダンスフロアのエネルギーから、内省的なカントリーやインディーの色合いまで、感情面とサウンド面のレンジを広げた点が高く評価された。これまで通り、keshiのソングライティングは人生、喪失、愛、そしてその狭間にあるものを繊細に見つめ、親密さとディテールを重んじる歌声がそれを運ぶ。スタジオではベース、ギター、ピアノ、ヴィオラまで自ら演奏し、“一人で駆動するエンジン”であり続けている。

近年、keshiは配信プラットフォームで圧倒的な存在感を示し、EP三部作とデビュー・アルバムGABRIEL(2022年)、そしてRequiem(2024年)で累計数十億回のストリームを獲得。その強力なカタログを原動力に複数回のワールドツアーを敢行し、小箱から看板会場のソールドアウトへとステップアップ、ステージ表現も継続的にアップグレードしてきた。6月にはパリ・ファッション・ウィークでアンソニー・ヴァカレロによるサン・ローランを着用して登場し、音楽の枠を越える文化的リーチを印象づけた。

keshiについて

本名ケイシー・ルオン。テキサス州シュガーランドで育ち、脆さをメロディへと変える表現で世界的な支持を築いてきた。2017年以降、ポップ、R&B、ローファイ、ヒップホップを織り交ぜ、愛や孤独、喪失を率直に綴る。GABRIELは2022年にBillboardで最高4位を記録し、その年の新人アーティストのデビュー作として最高位に。 “LIMBO”“UNDERSTAND”“GET IT”などのシングルがバイラルヒットとなった。映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のサウンドトラックには“War With Heaven”を提供。サン・ローラン、フェンダー、マイクロソフト、フェンディなどのブランドとコラボレーションしている。2年に及ぶ精力的なツアーを終え、テキサスに戻ってホームスタジオを構築——“WANTCHU”はそのクリエイティブ拠点からの最初のリリースだ。

“WANTCHU”はIsland Recordsより主要ストリーミング・プラットフォームで配信中。